女満別空港から
湖とオホーツク海が魅せる季節ごとの絶景。
網走から知床へ、自然公園の中をロングドライブ。
網走国定公園~知床国立公園を行く、自然美が織りなすルート。
湖や砂丘を彩る花々を観て、原生林を散策しながら世界自然遺産を知り、野生の息吹を感じてみませんか。
オホーツクエリアの空の玄関口、女満別空港から出発
その名も大空町にある女満別空港から旅はスタート。ここからオホーツク海に向かって知床半島を目指します。まず見えてくるのが網走湖。
春は水芭蕉の群落が美しく、夏はカヌーやシジミ採り、秋はしらうお漁、冬はワカサギ釣りと四季折々の楽しみがある自然豊かな湖です。
湖畔の景色を眺めながら、海沿いの国道244号を目指します。
☆ここから寄り道
- 漫画ゴールデンカムイにも登場「博物館網走監獄」
- 国内外の北方文化を見て知って「北海道立北方民族博物館」
- 展望台&流氷の世界を体感「オホーツク流氷館」
網走国定公園の自然風景にときめく海沿いドライブ
オホーツク海に沿って行くこのコースでは大空町、網走市、小清水町、斜里町などを有する自然公園、網走国定公園をドライブ。
鉄道の釧網本線とオホーツク海と並走するように走ると、次々と景勝地が現れます。砂丘に咲く花畑の小清水原生花園、止別(やんべつ)・斜里草原では短い夏を彩る野花を。
野鳥の宝庫でラムサール条約にも登録されている濤沸(とうふつ)湖では夏にはヒオウギアヤメの群生、冬が近づくと渡りの途中で羽を休めるオオハクチョウなど、自然風景を楽しめます。
車窓に広がる大パノラマを眺め、休憩中に見た水鳥を調べたりして、長い道中も飽きることがありません。
☆ここから寄り道
- 知床の入り口で観光情報収集「斜里駅」&「道の駅しゃり」
- 自然史の資料が豊富「斜里町立知床博物館」
斜里町の市街地からいよいよ知床半島へ
知床斜里駅のある市街地を抜けると、もう知床半島の付け根のあたり。
海沿いの国道334号線をウトロ方面に走って行くと、知床国立公園に入ります。
途中、エゾシカの群れ?と驚いたら、ここは一時的に野生のエゾシカを養鹿している牧場だとか。
少し行くと遠音別(オンネベツ)川のサケ・マス遡上のポイントが。夏の終わりから秋にかけての遡上シーズンにはサケやカラフトマスの迫力ある遡上風景を観察できます。
さらにウトロに近づくと「オシンコシンの滝」が見えて来ました。
2つに分かれた「双美の滝」と呼ばれる流れがキレイで癒されます。
滝の上にある展望台に登って小休止。オホーツク海と知床連山が広がる景色がどこまでも広がります。流氷の景色も見てみたい。
知床五湖に到着。ヒグマの棲む原生林で世界自然遺産を体感
ウトロ漁港とランドマークのオロンコ岩が見えて来ました。
知床岬を望む観光船はここから出航し、ホテルも点在。
「知床世界遺産センター」もあって、国内外の観光客が立ち寄っています。
国道334号をさらに進むと「知床自然センター」があり、世界自然遺産というフィールドをより楽しむための最新情報を収集しつつカフェタイムも。オリジナルのアウトドアグッズや書籍も気になります。
知床横断道路には入らず、道道93号・知床公園線を走ると知床五湖観光の入り口、フィールドハウスに到着。
ここはヒグマの生息地、地上遊歩道を歩く前に必ず安全のためのレクチャーを受けて出発します。豊かな緑と野鳥の声が清々しい。湖面に映る連山が美しく、どこを切り取っても絵になります。
あ!クマゲラが木を突く音が響いている。
*一湖を望む高架木道の往復コースはレクチャー無しで気軽に楽しめます。
☆知床自然センターで寄り道
- 大型スクリーンで動物たちの迫力ある映像を「MEGAスクリーン KINETOKO」
- 長靴と双眼鏡をレンタルして「フレペの滝」散策へ
雪のない約半年だけドライブできる知床横断道路へ
五湖観光の後は道を戻って、再び国道334号を羅臼方面に向かいます。
冬期は閉鎖される全長23.8kmの道路は人気のドライブコース。
世界自然遺産の中ならではの豊かな自然が次々に美しい景色を見せてくれますが、急なカーブのワインディングロードが連続するので運転に注意して。ほぼ中間地点にあるのが知床峠。目の前には羅臼岳がそびえ、羅臼側を眺めると遠くに国後島の姿も確認できました。
さあ、羅臼の町まであと少し。
☆ここから寄り道
- 往復小一時間のトレッキングコース「熊越の滝遊歩道」
- 迫力ある骨格標本や映像で知る知床の自然「知床羅臼ビジターセンター」
目の前には根室海峡、世界自然遺産の町・羅臼
広がる波間の先には国後島がくっきりと。漁船の周りにはカモメが舞い、
上空からは大きなオジロワシが何かを狙っているようです。
「クジラの見える丘公園」に登ってみると海が一望でき、仕掛けられた定置網を真上から見ることができました。双眼鏡を構えた方に声を掛けると本当にクジラを見つけられることもあるそうです。
今夜は羅臼の町で宿泊。趣のある温泉旅館やおしゃれなゲストハウス、羅臼の海の幸を贅沢に味わえるホテルなど、過ごし方に合わせて選びます
羅臼の海から自然を体感
翌朝、オホーツク海を輝かせる朝日を浴びて、海の幸たっぷりの朝食に大満足。これから船に乗って、海から半島を観光します。
羅臼では夏・冬の観光シーズンにさまざまなクルーズツアーを開催。
夏はクジラやシャチ、冬はオオワシやトドなどの海獣を見るツアー、流氷ウォッチングもあって、四季それぞれの楽しみ方があります。
小型ボートで海から安全にヒグマを見るクルーズツアーではワイルドな光景が迫ってくるよう。
ここは野生動物の生息地なんだと実感する感動的な時間でした。
☆ここから寄り道
- 海に関する展示と最新情報を提供「ルサフィールドハウス」
- 奇岩が続く海岸線をドライブして、道の終点「相泊(あいどまり)」へ