北海道根室管内の羅臼町は、世界自然遺産知床に代表される世界有数の自然に囲まれた町です。
オホーツク海に長く突き出た知床半島の背には知床連山と呼ばれる山々が連なり、
その山を背景に東側の羅臼町、西側の斜里町と2つの町が含まれています。
自然が豊かな上に昔から漁業が盛んで、オホーツクの美味しい魚が一年中食べられる所です。
羅臼の観光の魅力は、なんといっても野生動物との遭遇。
観光船に乗り、夏はクジラ・シャチ・イルカウォッチング、冬は流氷と野鳥観察を楽しむことができます。
 
羅臼町へのアクセスは、道東の3 つの空港と、JR(最寄駅: 知床斜里駅)、
阿寒バス、レンタカーなどがあります。
西隣りの斜里町ウトロから知床峠を通って半島を横断する方法と、
南隣りの標津町から知床半島の先まで進む方法がありますが、
知床峠を通る知床横断道路(国道334 号)は11 月から5 月までは通行止めとなり、
通行止め中は斜里町方面からは根北峠経由の国道244 号を利用します。
 

 
羅臼の漁業は、1 年を通して多種多様な海の幸を獲ることができ、
海の豊かさでは全国でも屈指のエリアとなります。
羅臼昆布、秋鮭、真ほっけ、キンキ、鱈、助宗鱈、エゾバフンウニ、まだまだ多くの海産物があります。
知床羅臼ならではの生態環境を生かした取り組みは、世界から注目され続けています。
自然が育み、職人が熟成する
伝統製法を守り続ける 昆布漁
和の基本はここから
旨みたっぷり 羅臼昆布
羅臼昆布は、国産昆布のうちわずか1%しか採れない希少な昆布です。
知床の大自然が育み、職人の技によって熟成されることにより誕生します。
最大の特徴は、幾重にもわたる丁寧な手仕事。
乾燥させた昆布を夜露にあてる「湿り」、 巻いた昆布をのばして、重ね、重石をのせる「庵蒸」など、20以上の手間を掛け、旨みたっぷりの『羅臼昆布』へと生まれ変わります。
タモと体一つで勝負する
職人技 ウニ漁
知床生まれ 羅臼昆布育ち
日本一贅沢な エゾバフンウニ
厳冬期から春先にかけて行われる羅臼のウニ漁。
昔ながらの伝統ある手法を今も受け継いでいます。
口で加えた箱メガネをのぞき、
深さに応じタモを使い分け、ウニを採る。
時化ることもあれば、
流氷がぎっしりつくことも。
漁に出られない日が続くことだって
何度もあります。
出会うことの少ない希少なウニだから「幻のウニ」と呼ばれる。
『 羅臼産エゾバフンウニ』 。
旬の味覚を届けるため
心をひとつに 定置網漁
本場だからこその美味しさ 秋鮭
羅臼の秋の風物詩、秋鮭漁。
3週間にわたる陸仕事が終わり、ようやく漁に出ることができます。
夜明け前から出漁し、漁師たちの絶妙なタイミングで網を巻き上げる。
鮮度が命となるからこそ、すぐに船上活〆を。
海洋深層水による徹底管理とあっという間の仕分け作業。
羅臼の旬の味覚を届けるため、漁に出続ける。
食べればわかる、本物の味『羅臼の秋鮭』。
大自然を相手にくり広げる
命を懸けた漁師たちの戦い
刺し網漁
日本の食卓には欠かせない 鱈
大波をかぶることもあれば、極寒の海へ出ることだってある。
大自然を相手にしている羅臼にとってはこれが日常。一歩間違えれば、大海原へ投げ出されてしまうことも。
命を懸けた漁師たちが、日本の食卓を支えるため漁に出続ける。羅臼の寒鱈は、お腹いっぱいにタチやこっこを抱え、全てが美味。
日本の食卓には欠かせない万能魚、『羅臼の真鱈』。
 
羅臼町の出生数は、近隣の市町村に比べて少ない状況にありますが、
そんな中だからこそ1人1人と丁寧に関わり、町民に寄り添った子育て支援に取り組んでいます。
町内の保健師、栄養士、歯科衛生士が役場庁舎内1か所におり、
妊娠期や子育て中の親子は個別に細やかな相談ができるよう相談室 も設けています。
さらに町外での妊婦健診時に悪天候に遭遇した際の宿泊費助成や災害時に備えた妊娠期からの
医療機関・消防署との連携等、 羅臼という地理的・気候的条件に対応した体制を整えています。
子育て世代に寄り添う
丁寧な支援
子どもを安心して産み、育てることができるよう妊娠期には専門職による 2 回の面接、また子育て中の親子がいつでも気軽に計測や相談が行えるよう、 丁寧な対応に配慮しています。
出産後のママを応援、
産後ケア事業
出産後授乳がうまくいかない、赤ちゃんのお世話や育児のこと等について助産師からサポートを受けられる事業を始めています。この事業を利用された方からも好評を頂いています。
気軽に利用できる
子育て支援センター
常時保育士が2名おり、保育士が子どもと一緒に遊んだり、日頃の育児に関する相談への対応をしたりするなど随時行っています。また、様々な行事や季節のイベント、ママのリフレッシュ事業、パパの日を開催するなど、気軽に利用して頂けるよう工夫しています。
 
羅臼町の教育は、世界自然遺産にも登録される自然環境において、自然界の成り立ちや循環、
地域の課題について学び、自然や地域課題の解決のために行動し、
持続可能な社会の実現と未来を創る力を身につけた子ども達の育成を目指しています。
全国的な問題である少子高齢化や過疎化による働き手不足、世界的な気候変動により生じる様々な問題、
こうした多くの課題に立ち向かい、足元から地球全体を考えられる人材の育成に取り組んでいます。
 
地域の特色を学び
地球規模の人材育成を目指す
学校教育
羅臼町では幼児から18 歳までの一貫した教育を推進するため、幼小中高一貫教育に取り組んでいます。幼稚園から高校までの全学校がユネスコスクールに登録され、ESD(持続可能な開発のための教育)を展開しています。また、羅臼町独自の自然や産業、社会的課題を学ぶ学習「知床学」 を一貫教育に取り入れ「ヒグマ学習」や「生態系学習」「地域学習」など、世界自然遺産知床羅臼町でしか学ぶことができない教育に取り組んでいます。
地域に誇りを持ち
生きる力を育む社会教育
大自然を舞台に子ども達が5 泊6 日を過ごすふるさと少年探検隊。道路も電気も風呂も無くベースキャンプまでの道のりをザックを背負って歩く。ゲームも無い学校の先生もいないそんな場で、様々な共同体験を通じ、日常の豊かさ環境の問題を体感します。
そのような体験をした少年たちが青年になり、地域の課題や未来の創造について学ぶ羅臼町外企業等との交流事業や町民自らの文化・芸術の企画にも力を入れられるよう、教育委員会として支援と協働ができる体制を整えています。
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